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羅山大自然体験農家
雑穀
03-8821352

スポットのご紹介

自らの手で泥火山豆腐を作る  土地がはぐくむグルメを味わう

県道台九線から羅山村に進むと、ほどなくして主な集落が道路の両側に散らばりながら姿を現します。続いて東に向かい海岸山脈にある羅山瀑布に向かうと、道路は上り坂になります。約4キロ進んだ後に、指標に従い進むと羅山大自然体験農園に到着します。園内では素朴な農家が目に入ってきます。2棟の家屋の中のスペースには、今は何台かの椅子やテーブルが置かれています。傍らには炉や石臼が置かれた体験エリアとなっており、「泥火山豆腐」を理解してもらえるようガイドしています。

日本統治時代祖父の世代が台湾西部から羅山に移り住んできた林淑萍さんは、当時物資が普及していなかったことから、羅山地区に住む日本人が泥火山のにがりを取ってきて豆腐を作っていました。祖父たちもお互いにまねをしたそうです、と話してくれました。山間部で水を入手しにくい乾燥した土地は、多くが雑穀を栽培するのに用いられていたことから、自家製の豆腐作りは家々での日常生活の一部だったのです。交通が便利になり経済が飛躍すると、自家製の豆腐は次第に消えていきました。2000年代にコミュニティで運営するようになってから年配の人々が過去のイメージを取り戻しすことで、泥火山豆腐はレジャー農場の体験スケジュールへと組み込まれるようになりました。


オーガニック農法で  高たんぱくの大豆を植える

同じ時期に花蓮農改場の積極的な指導により、羅山は全国初のオーガニック村になりました。いたるところで見ることのできる稲田のほか、林家の乾いた土地での大豆もオーガニック栽培を採用しています。かつて栽培されていた品種の大豆は比較的小粒でしたが、ここ数年改良場の協力のもと、花蓮1号へと植え替えられました。環境に適しているほか、この品種の大豆はたんぱく質の含有量が多く、豆乳と豆腐の製造に最も適しています。煮だされた豆乳は濃厚な香りで、タンパク質が豊富に含まれることから凝固する豆腐の量が多くなります。

市販されている伝統的な豆腐は石膏を凝固剤として使用し、すでに2千年の歴史があります。羅山の先人たちも地元の泥火山をにがりとして利用していました。かつてプレートが海底から上昇する時に、一部の海水が断層に挟み込まれました。増産運動により断層が押し出され、地下100メートル前後の海水が地面にもたらされました。ここの海水は泥岩層に挟まれた泥を通して形成された泥火山であり、水温は通年22~26度が維持されています。

取ってきた泥火山の水は少なくとも1週間は沈殿させる必要があります。上部の水質が澄んだあと、煮沸して使用します。泥火山には地下の泉の水が浸透していることから濃度は海水のにがりより薄く、天候により毎日濃度が異なり、豆腐の製造量も比較的多くなります。
採收黃豆。
機器脫粒。