通年無休で鶏舎を巡回 　 故郷に戻り純粋な放し飼いでの飼育を受け継ぐ

彰化県にある桂園自然生態農場に到着すると、田舎の村の素朴で華美さのない雰囲気が感じられます。周囲は緑豊かな稲田に囲まれ、そよ風が顔を優しくなでていきます。稲穂の波打つ音と共に灌漑用水の音が聞こえ、耳には時々園内にやって来た雄鶏の高らか鳴き声が聞こえてきます。雄鶏たちは今まさに来客が到着したのを歓迎しているのです。園内にはニワトリと卵に関する様々なレイアウトが設置され、トイレまで卵型をしています。ここでは卵はとても特別なものであり、カラフルなペイント卵が宝石のように目を奪う輝きを放っているのです。

農場のオーナー蔡桂輝さんは若い頃様々な場所で仕事をしてきて、故郷に戻った後に父の養鶏場を引き継ぎました。鳥たちに代わり快適でロハスな環境を創り出したのです。ニワトリはどれも純粋な放し飼い状態で、抗生物質を一切注射しないことにこだわりを持っています。朝晩には鶏舎をとどまることなく巡回しています。またレジャー経営へとルートを転向し、DIYでの卵カステラ体験を開催しています。また農舎も全面的に新しく立て替えました。毎日100人に上る人々が農場へと遊びにやってきて、農作業と養鶏の面白さを体験しています。

カラフルなペイント卵に心も満足　　人の手を借りず飼料を自ら配合する

ショッピングモールで長年奮闘してきた蔡桂輝さんは、話しているどの言葉でもビジネスについて語っています。1000万元を費やして健康なニワトリについての研究開発を行い、卵を産む率は5割を超えています。また鶏卵産業の改造に参加し、世界各地から数十種類のニワトリを導入して「カラフル卵」を開発し、鶏卵に新たな価値を創り出しました。さらに一歩進んで説明すると、厳格な養鶏の管理プロセスにより全行程で成長ホルモン、抗生物質などの薬物を注射していません。山で放し飼いの鶏を健康に生長させるため、自らハーブや漢方薬の材料を植えることでニワトリの体質と生長を助けています。通常は音楽を流してニワトリに聞かせて、ニワトリたちのご機嫌も維持しています。

蔡桂輝さんはニワトリ博士と言えます。様々な飼育上の問題に直面しても蔡桂輝さんを困らせることはありません。ニワトリがしっかりと日光浴を楽しめるよう、ニワトリ専門のSPAが楽しめる砂場さえも創り出しています。運動の後はお腹が減ります。そこでニワトリたちが食べるのはプライベートで調合した毒性フリーの飼料であり、酵素、活性炭などが配合されています。このため蔡桂輝さんの農場で産み落とされた卵は香り高く弾力があり、美味しく栄養があることから、価格も相対的に高くなっています。多くのバイオテクノロジー企業が蔡桂輝さんのニワトリの卵に興味を持ち、次々と提携したいとやってきています。