身近でポニーと触れ合う　牧場ライフの美学を再現

彰化県西郷レジャー農場に位置するファンタスティックで可愛らしい雰囲気の「白馬的家」は、農場内でも目立つ地中海のギリシャ建築のような白い壁の建物です。前方には緑豊かな芝生、そし隣では可愛らしいポニーが走り回っています。ウサギが楽しそうに飛び跳ね、アヒルは小さな池で水をかいています。七面鳥のググという鳴き声が牧場に響き渡り、活気に満ちています。白馬の家のオーナー林進行さんがポニーの周りに子どもたちを連れてきて、軽くポニーの額を撫でたり、子どもたちにポニーが食べる草を餌として与えるよう指導しています。身近で馬と触れ合うと、大型動物のやさしさを感じることができます。

白馬的家のオーナー林進行さんはもともと公務員関係の仕事に従事していました。しかし子ども時代に家で農業と牛の飼育を経験していたため、畜産や生産に興味を持つようになりました。かつての化学と化学工業の背景を持つことから、以前アヒルと卵の養殖をしていた際に自ら塩漬け卵やピータンの製造技術を研究開発し、さらには領域を跨いで醸造業まで行い、2003年には白馬酒荘のライセンスも取得しています。

馬を飼うようになった契機について林進行さんは、以前台湾に競馬場を設置するという情報が伝わり、馬を飼育する流行が生まれました。もともと馬を愛する林進行さんはその中に加わりました。競馬場の計画は最終的には実践されませんでしたが、馬を飼うことは林進行さんの生活の重心となったのです。馬を養うため、アヒルの飼育、ピータンや塩漬け卵の作製と馬の飼育を結び付けようと思い立ち、白馬の家を設立しました。より多くの観光客に家畜たちの動物を知ってもらえるよう願っています。

草やりで馬を飼う日常を体験　先人たちの生活の知恵を再現

白馬的家で飼われている家畜類は非常に多元的です。ポニーのほかに七面鳥、ハト、ニワトリ、チャボ、ペットニワトリ、ウサギ、オウム、正番鴨、うずらなど10種類を超す生き物がいます。子どもたちに各種の家畜たちの特徴、好きな食べ物のタイプを紹介するだけでなく、彼らの生活環境を参観できるようガイドしています。

子どもたちが身近に動物たちと触れ合う機会を提供するため、白馬的家ではポニー、正番鴨との相互コミュニケーション体験イベントを開催しています。大人も子どもも家畜たちに近づき安全にコミュニケーションを取り知識を得ることで、正確な方法での動物とのふれあい方をガイドし、動物教育の効果が得られます。同時に牧場では塩漬け卵、織物などの加工製品を含む一連のDIY手作りイベントが開催され、かつての牧場の生活の美学を体験できます。このほか牧場内で収穫されたアヒルの卵で作ったピータン、塩漬け卵のほか、古くからの製法で製造した卵黄オイルなど、先人たちが残した生活の知恵が再現されています。

牧場内で最も特色のある部分は、漂流物を拾ってきて馬のイメージのインストレーションアートを作製しているほか、広々とした草原と白い地中海式のギリシャ建築です。多くの観光客がフェイスブックでチェックする観光スポットであるこの場所で、いつも記念撮影をしています。時には新婚カップルもここに結婚写真の撮影に訪れ、一生の美しい思い出を残しています。